第28号 たこ笑

『たこ食べて笑う』


 屋台より少し大きいお店蛸焼味工房「たこ笑」。こだわりのたこ焼き屋さんである。まず一口食べてみる。まるでシチューのようなとろみと食感。とろふわ感とたこのコリコリ食感が実に気持ちよい。秘密は生地に混ぜたお餅。「たこ笑」のたこ焼きは全メニューにお餅が入っているのである。実はこのたこ焼きにはストーリーがある。焼き立てアツアツをその場でパクリッとやればもちろん「ウマイ。」おみやげに持ち帰ったものを、帰宅したお父さんが「おっ。たこ焼きあるじゃん。」とパクリッ。これも「ウマイ。」生地に混ぜたお餅は冷めても硬くならず、やはりとろふわ食感なのである。
 店主を務めるのは鬼頭道明さん。元々はたこ焼き好きのサラリーマン。念願であったたこ焼き屋さん開業が8年前である。開業当初は、改造車で空き地などを回る移動販売からスタート。わずか半年で売上げ目標を達成し、現在の場所に店舗を構えた。こだわりは、やはりこの食感。粉っぽさを消すため約20分かけて焼き上げる。当然、一度にたくさんは作れないが作り置きはしない。スーパーでの買い物前に注文し、帰りに受け取るような予約をするのがスマートスタイル。鉄板が並んだ店内は暑い。夏場には40度を超える。4席あるカウンターで、たこ焼きをいただく苦行スタイルも体験できる。
 定番のソース味から、塩ダレ、ねぎ塩、だしたまり和風、ねぎ旨味噌、ねぎぽん柚子、そしてチーズ味、チーズカレーなどメニューも豊富。1番人気はキムチ味だとか。焼きそば、お好み焼き、なども扱います。
 「動けるうちはずっと続けるよ。」とたこ焼き大好き鬼頭さん60才はニヤリッ。消防士である息子さんとの腕相撲は「まだ負けたことがない。」とま
たニヤリッ。
 「たこ焼き食べて笑う」。鬼頭さんのこだわるストーリーである。インタビューを通じて鬼頭さんの人柄にすっかりやられてしまった私でした。(みやもと)

関市緑ヶ丘1丁目3-16
テレホンオーダー 090-8339-8976
10:30~18:30位