【高校ぶうめらん】怪獣ヤロウ!で話題の八木順一朗監督のお仕事を高校生がインタビュー!

ぶうめらん

「爆笑問題」や「ウエストランド」をはじめ、多くの芸人・タレントが所属する芸能事務所「タイタン」でマネージャーを務め、また2025年冬公開予定の関市ご当地映画「怪獣ヤロウ!」の監督を務める八木順一朗監督。実は、岐阜県関市出身、私たちと同じ岐阜県立関高等学校出身です。
そんな私たちの先輩に現役高校生が「怪獣ヤロウ!」制作に至るまでのキャリアをインタビューさせて頂きました。(取材日:2024年5月9日)

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1 どんなお仕事をされていますか?

お笑いの芸能事務所のマネージャーとしての仕事と、映画監督という2つの仕事をしています。

爆笑問題・田中裕二氏のマネージャーも務めた

2 仕事でのやりがいを教えてください。

芸能事務所のマネージャーも映画監督も、直接モノを作って売る仕事ではなく、人間を相手にする仕事なので、人と密接に関わっていく中で、関わった方々が楽しんでくれたり、喜んでくれた瞬間を見たりする時に仕事のやりがいを感じます。

3 仕事をする上で大変なことはなんですか?

仕事の現場が毎回違い、二つとして同じ現場はなく、予定が計画通りに進まなかったり、多方面から案件がやってきたりするので、その場の状況に応じて臨機応変に対応しないといけないことです。

4 この仕事を志したきっかけはなんですか?

ゴジラが好きで、小学2年生のときシリーズが終わって「どうしたらもう一度ゴジラに会えるか」を考え、「自分が監督になればいい」と思ったのが始まりです。純粋な「好き」という気持ちでいることは、今もずっと変わっていないです。

ゴジラが大好きな八木監督 8歳 ゴジラポーズでパシャリ 

5 この仕事に就くために何をしましたか?

大学で映画監督の勉強を専門にできる学部に入り、在学中に自主制作でお笑いの映画を作りました。

芸能事務所で働きたい人は求人を出してる事務所に応募して入社するのが一般的ですが、僕の希望する事務所は求人を出していなかったので、「もし、この映画の出来が良いと思ったなら、この事務所で働かせてください」と、映画と履歴書を送ったところ、面白いと思ってもらえ、採用になりました。僕は偶然なることができただけで、特殊ななり方だとは思います。

とはいえ、この職業に限らず、なり方はたくさんあります。何かしら、自分の方法で向かっていけばいいと思います。なれる道を探すということは続けたほうがいいです。

6 夢を諦めた時はありましたか?

「ダメなのかな」と思った時期はありました。
でも思い続ければ何かしら道はあると思いますし、方法はあるということに気付いたので続けられました。

7 高校時代は何をして過ごしていましたか?

怪獣映画のフィギュアを集めたり、毎週のようにマーゴに通い詰めたりしていました。

できるだけ映画とかゴジラのおもちゃを買うのにお金を使いたかったので、あまりどこにも行きませんでしたね。割とすぐに家に帰っちゃってました。

また、ビデオカメラを学校に持っていき、放課後に友人たちに出演してもらって映画を作ったりもしていました。文化祭で映画を制作した時は脚本から編集まで自らが行いました。

八木監督17歳の頃 文化祭のための撮影

8 これからの目標はありますか?

自分が作ったものを「形」としてみてもらうことです。まずは関市の方々と一丸になって作り上げた『怪獣ヤロウ!』をできるだけ多くの人に見てもらうことですね。

9 どんな人とお仕事をしたいですか?

「ただ真面目」とかではなく、何にでも興味を持ち、新しい世界へ飛び込む勇気がある人ですね。叶えたいことに対して貪欲に、叶える方法を探す。一緒に仕事をしていく上で、お互いに良い刺激になると思います。

10 どんなきっかけで、関で映画を撮ることになったのですか?

ずっと映像で故郷に恩返ししたいと思ってたときに、関市が観光PRとなるような映像を作ってくれた人に対して助成をする企画を立ち上げてくれて、「これならいけるかも!」と思ったことです。

11 『怪獣ヤロウ!』を撮るなかで得たものはありますか?

子ども目線でしか知らなかった関市を、色々な方々と関わる中で、自分の知らなかった関市の底力や魅力を発見できたことです。

怪獣ヤロウ!撮影風景 in 長良川鉄道 関駅

12 その再発見した魅力とはなんでしょう? そして、それを全国へ発信するにはどうしたらいいと思いますか?

刀や鵜飼などの文化財や、産業といった、他のまちにはない景色は、制作陣の皆さんから「もっと全国に広げるべきだ!」と言ってもらえました。そしてこれを全国へ発信するには、注目を集めることが一番大事だと思います。今回で言うと、主役をぐんぴぃにするとか、ご当地映画なのに怪獣ものにするとか、「なんで、ご当地映画で、それ?」という興味のきっかけをまずは知らせることになると思うので、話題作りをすることが第一歩なのかなと思います。

13 逆に一番大変だったことはなんですか?

方言ですかね。東京の役者さんだから関弁を知ってる人はいないので、方言が出てくるところは自分で録音したものを渡して、覚えてもらってました。

14 映画を撮る上で大切なことはなんですか?

今回だとご当地映画なので、携わってくれた人が「良かったな」と思ってもらえるものじゃないとだめだと思っていたので、作る段階から全員が楽しめるようにすることは大切にしましたね。

15 どのように地元の方と関わりましたか?

泊まる際には鵜匠さんの家を開放していただいたり、関の飲食店さんがロケ弁を作ってくれたり、様々な場所の方がロケ地として使わせてくださったり、映画を作る全てのポジションにおいて、本当に何から何までお世話になりました。そして、地元の方々も一緒に楽しみながら作ることができたのかなと思っています!

刃物祭り2024にて

16 高校生エキストラの募集をされていました。それはなぜですか?

なるべく多くの人に関わってほしいと思っていたのと、ご当地映画の醍醐味として、映画に参加して公開された時に「私が関わった場面だ!」となってくれるのが重要だと思うので、出来がどうかでなくて、参加してくれることが重要だと思っていたからです。

17 ここは注目してほしい『怪獣ヤロウ!』の見所は?

関市のある場所が怪獣によって壮大に壊されるので、それが何か、どうやって壊されるか、ぜひ楽しんでほしいです。

18 最後に高校生に伝えたいメッセージを

今の時代、夢がない子の方が多い気がするんですけど、少しでも好きや興味のある事を続けてほしいです。なんでも合理的に考える時代で何かに見切りをつけることは簡単だし、そういうことも大事だと思います。

でも、好きなものを持ち続けることが自分の人生、人間を作っていくことだと思うし、そうやって自分も生きてきました。

もちろんそれは大変な道だと思います。でも自分がやりたいことは自分で決めていくものなので、誰に何を言われても自分の好きなことを続けてほしいです!

取材を終えて

八木さんへ取材していく中で、「自分がやりたいことをやる」という勇気とパワーをもらえた気がしました。(岐阜県立関高等学校 所 明日香)

お話を聞いて、夢を追いかけ続ける八木監督の姿がとてもかっこいいなと思い、好きなことを持ち続けたいと思いました。(岐阜県立関高等学校 野崎 愛)

芸能事務所タイタン https://www.titan-net.co.jp/talent/

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